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部下が上司の言うことを聞くときに作用する3つのパワー

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部下が言うことを聞かない

なんでこいつはオレの言うことを聞かないのか?

仕事をしているとぶちあたる「部下がなかなか言うことを聞いてくれない」問題。
部下を持つみなさんはどのように対処しているでしょうか。

理由を丁寧に説明して納得してもらう、とにかくやれと急かす、うまい言い回しでやる気を引き立てる・・・
さまざまな方法で、手を変え品を変え、なんとか動いてもらっている人もいるかもしれません。

仕事という側面だけを見れば「部下は上司の指示で動く」というルールがあるので「部下は上司の言うことを聞いて当たり前だろう」となるかもしれません。
しかしそこは人間。歯車のように仕組みの設計通りに動いてはくれないものですよね。

そこで今回は「部下が上司の言うことを聞く理由とはなにか?」について、考えたことを整理してみます。

思うに、そこには3つのパワーが作用しているのではないでしょうか。

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権力があるから言うことを聞く

ひとつ目が「権力」です。

「立場的にあの人の言うことは聞かなければならない。だから言うことを聞こう」というタイプのもの。
いわゆる上司と部下の関係、組織の階層における上と下の関係ですね。

上司は自分より大きな決裁権を持っている。自分は上司の指揮下に入っている。
そういった組織設計上の役割分担を守るために言うこと聞く場合がこれに当たります。

権力に基づき部下が言うことを聞くのは、組織の仕組みとしては正しい姿ではあります。
組織は役割に基づく職務内容のパズルで動くものですから、それにしたがって部下が上司の言うことを聞くことは望ましいでしょう。

しかしこれはピュアに役割分担という側面から人を歯車扱いする考え方ですから、心情的には微妙です。
人によっては「気に入らない上司だけど、しょうがないから言うことを聞くしかない」と後ろ向きに捉えるかもしれません。

実力があるから言うことを聞く

ふたつ目が「実力」です。

「あの人は仕事ができる。正しいことを言っているに違いない。だから言うことを聞こう」というタイプのもの。
いわゆる「強い人についていく」というやつですね。

仕事は成果を出してなんぼであり、成果を出しているデキる上司の下で動けば自分も成果を出しやすい。
上司の采配で自分の仕事の成果が左右される以上、仕事のデキる上司の言うことは聞きたくなりますもんね。

人事評価が上手に回っている場合、実力のある人が上の立場になりやすいため、順当にいけば実力と権力(立場)は比例します。
しかし社内政治や中途採用などの関係で実力と権力が逆転する場合も。
風通しのよい組織なら実力をベースに上司が部下の言うことを聞くことも十分ありえますが、実力のある部下を権力で潰しにかかるクラッシャー上司もいたりします。

人徳があるから言うことを聞く

最後に「人徳」です。

「他でもないあの人の言うことだ。オレはあの人を信じる。だから言うことを聞こう」というタイプのもの。
2時間ドラマに出てきそうなやつですね。

人徳で言うことを聞く…という感覚は、実力・権力と比べると少しピンとこないかもしれません。
なぜなら「善」「正義」「理念」「倫理」などの大きめでざっくりした概念、そして個人的な「恩」や「情」までもが「人徳」の一言に混ざっているからです。

有り体にたとえるなら「人として惚れた」でしょうか。
「救われた」と思える言葉をかけてくれたときに感じるあの感情です。

主観的な信頼にもとづいて言うことを聞きたくなる。それが人徳というパワーです。

部下が言うことを聞かない理由

権力、実力、人徳。

それぞれを理由に部下が言うことを聞くのは、そこに「正しさ」や「快適さ」があるからです

逆に言うと、部下が言うことを聞いてくれないのは「正しさの欠如」「快適さの欠如」が原因かもしれません。

正しさの欠如

権力、実力、徳力(人徳)における「正しさ」を整理すると以下の通りです。

  • 権力:組織の仕組みとして正しい
  • 実力:仕事の成果追求において正しい
  • 人徳:人として正しい

正しさの欠如とはこれらの逆。つまり

  • 権力がない:組織の仕組み上、言うことを聞く理由がない
  • 実力がない:言うことを聞いても成果につながらない
  • 人徳がない:そもそも人として信用されていない

のいずれか(もしくはすべて)に該当している可能性があります。

何を言うかよりも誰が言うかが大事だという話は、上記の「実力がない」「人徳がない」の裏返しなのです。

快適さの欠如

もし3つのパワーをあわせ持っていたとしても、統率スタイル=3つのパワーバランスが部下にとって不快なものだと言うことを聞いてくれない可能性があります。

極端な例をあげてみます。

  • 軍隊的に組織をまとめるのが好みの体育会系スタイル:権力偏重
  • 和をもって尊しとなし、仕事よりも人を選ぶスタイル:人徳偏重
  • 仕事は成果にコミットすることが正義なのだスタイル:実力偏重

権力偏重タイプの部下は人徳では言うことを聞かないかもしれませんし、実力偏重タイプの部下を権力のみでコントロールすることはおそらく難しいでしょう。

部下にとって快適でない統率スタイル(パワーバランス)でゴリ押しするからこそ反発されてしまうのかもしれません。

まとめ:パワーバランスを棚卸ししてみよう

以上、部下が上司の言うことを聞くときに作用する3つのパワーというお題で、実力、人徳、権力の3つのパワーとそのバランスについて考えてみました。

どのようなパワーバランスが適切化は所属組織の風土にも関係するので、どれを重要視すべきか決められませんが、パワーバランスを棚卸ししてみることは有効だと思います

ぜひ一度、「上司と部下」という関係をとりまく状況をかえりみて、今はどのパワーに偏っているのか?それによってひずみが生じていないか?と考えみてはいかがでしょうか。


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  • この記事を書いた人

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IT戦略とデジタルマーケティングを主に扱う外資コンサル。「こうしたほうが早くない?」が口癖の効率化マニア。目指す人物像は三国志の左慈仙人。詳しいプロフィールはこちら

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