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未来の自分に仕事を振ると生産性があがるし気が楽になる

ゴルフボール 矢印 芝生 方向 右 計画・段取り

目の前には積み上がったタスクの山。

やらなきゃ!でも気分が乗らない。

そんなとき、誰かに仕事を振れたら気が楽になりますよね。

それをちょっと応用して、自分を上手に動かす方法をご紹介します。

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自分に仕事を振るのは気が重い

目の前に積み上がったタスクやToDo。眺めてみて思うのは、

「これ全部ぼくの?あー」

なんだか、積み上がってる時点でやる気が削がれるんですよね。面倒だし。

とはいえそんなことばかりも言っていられない。なので一旦締め切り順に並べてみて頭から「エイヤ!」でこなしていきます。

でも、ToDoリストって悪魔が棲んでるんですよね。空になる時は永遠に来ないし、めっちゃ頑張っても1日が終わるとむしろ増えてる。

そしてまた思うんですよ。

「これ全部ぼくの?あー」

他人に仕事を振るのはとても気が楽

そこに「他人」という救世主が現れることがあります。

手持ちのタスクを他人に振る。この快感といったらありません。自分が自由になっていくあの感じ。

だって何の苦労もなく自分のやることが減っていくんですよ。効率=成果/かけた時間、とするならば、効率無限大。すばらしすぎる。

いや、「これ、1時間後までにやっといて」と言うだけの時間は必要だから無限大ではないですね。

いずれにせよ、やることが減って心が軽くなるんですから、精神的にも楽ちんです。

(やりすぎると仕事失うけどね!)

未来の自分は他人。仕事を振ってみよう

さて本題。

他人に任せることで精神的に楽になる。それを人に迷惑をかけることなくやるための方法があります。

未来の自分を他人と思い、その人に仕事を振るです。

たとえば、

  • 10分後の自分は溜まったメールを処理してね
  • 30分後の自分はクライアントへの電話連絡よろしく
  • 50分後の自分はプレゼン資料のドラフト作成に着手しといて

・・・といったように、今の自分が未来の自分(という他人)に指示を与えるんです。

するとあら不思議、今の自分はするべきことは未来の自分への指示出しのみ

これなら楽ちんですね。ちょっと心軽くなりそう。

未来の自分に仕事を振ると見えてくるもの

では、実際に指示を出してみましょう。

「30分後の自分さん、そうそうそこのあんた。あのさ、15:00までに例のプレゼン資料の枠だけ作っといてほしいんだよね。あまりキレイじゃなくていいから。ストーリーとか内容はよしなに組んどいて。じゃ、頼んだ。」

さてと、指示出してスッキリしたのはいいものの、これ実際やるのは30分後の自分です。この指示で動けると思いますか?

どう見ても無理ですよね。期限はあるけど具体的なことがすっぽり抜けてるし、そもそもよしなにって何だよ具体的に言えよ

マジやめて!「よしなに」の意味を誤解した使い方が厄介すぎる
よしなに作っといてと言われたので一生懸命考えて作りこんだけど「イメージが違う」の一言でひっくり返る。無駄すぎてやってられないですよね。対策あります。

そもそも、タスクもToDoもひっくるめて、仕事というものはSIPOCがハッキリしないといけないんですよ。

どんな仕事でも、前工程の人(Supplier)から何か(Input)を受け取り、何らかの処理をして(Process)、後行程の人(Customer)に成果物(Output)を渡す、という流れで考えることができます。

出典:やさしい改善ツール その1【SIPOC:何を改善テーマとすべきかを決める】 | 人材開発インストラクター 千葉由希彦のブログ

Supplier、Inputは事前条件、Customer、Outputは事後条件と言ってもいいかもしれません。

それらが揃っていないとそもそも指示としての体をなしていないわけです。(Processもあればベターですが、自分で考えろと言われる場合もあり)

それがなんださっきの指示は。全然なってないじゃないか。
相手が未来の自分で本当によかった。
これが本当に他人への指示だったらその人の時間を壮大に無駄にしてしまうところだった。
さて、ちゃんと仕事の設計をしないとね。

・・・というように、指示を出すという行いを通じてタスクの設計と組み立てに穴がないか自己レビューできるようになります

これ、いわゆる段取りを考えることと同義なので、事前にやるのとやらないので効率に天と地ほどの差が出ます。

未来の自分は有限資産。単なる先送りにならなように

ひとつだけ注意したいのは、単なる先送りにしないように、ということ。

タスクやToDoは、全体の作業計画やプロジェクトのマイルストンと紐付いています。

なので身勝手に先送りしているといつの間にか〆切りに囲まれて、にっちもさっちもいかないという状態になってしまうかもしれません。

あくまで、全体計画が許す範囲内=全体に影響のない時間枠の中での「未来の自分」だけに指示を送るようにするほうが安全です。

まとめ:未来の自分に仕事を振る=時間をデザインする

というわけで、未来の自分=他人と思うといろいろよくなるというお話でした。

指示出しは仕事をデザインするという行いにつながります。

指示の品質ってガチでチームのパフォーマンスに直結するので、自分を相手に練習しておいて損はないと思いますよ。

またこの指示出しという行い、時間術の1つにもなります。

与えられた時間という箱庭を上から眺めて設計する。そうすることで最適な時間の使い方ができる。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

時間を空間としてデザインする「箱庭式時間術」は右脳優位の人におすすめ
時間と自分の姿の関連づけが苦手なぼく。右脳有意であるがゆえの時間認識を克服した1つの言葉とは。

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