ITやデジタルが専門のコンサルタントであるぼくにとって、IT関連の最新ニュースやトレンドを追っていくことは責務です。
そのため、主要なニュースソースから1時間あたり約800件のニュースに目を通しています。
一見高速?なように見えますが、特別な方法は使っていません。やり方さえ覚えれば誰でもできます。
FeedlyとPocketで「仕分ける」「読む」を分ける
本当に、特別なことな何もないんです。
- FeedlyでニュースソースのRSSを購読しておく
- Feedlyアプリで新着ニュースタイトルを新着順になめる
- ちゃんと読みたいニュースがあったらPocketへ送る
- 全ニュースを処理したらPocketに移る
- Pocketに入っているニュースをちゃんと読む
- シェアしたいものは☆をつける
- ☆がついたものをTwitterやFacebookなどにシェアする
まずは読むべきニュースを最初に仕分けきってしまうことでトータルで処理スピードアップを図る、というのがこの方法のポイントなのですが、
実はこれ、3年前くらいに確立済の枯れた方法のため、特に難しいことはないと思います。
ぼくはこれを、朝昼晩に分散させて行っています。
具体的な方法、時間配分とポイント
ぼくの場合、朝昼晩のスキマ時間でニュースを読んでいるんですが、かける時間は全部あわせておおよそ1時間くらいです。それ以上の時間はかけません。
内訳はこのくらい。
- 読むべきニュースを仕分ける:35分
- ニュースを読みこむ:15分
- シェア:5分
以下、選ぶ、読む、シェアのそれぞれで気をつけているポイントを整理します。
ニュース見出しから読むべきニュースを仕分ける
まずはニュースの見出しを眺め、読むべきニュースかの仕分けをしていきます。
このとき、ニュース見出しを一言一句読み込むことはしません。パッと見て気になる自分的なフィルタに引っかからなければスルーします。
ニュースの見出し1つあたりにかける時間は平均で0.3-0.4秒、高々1秒です。
Feedlyのアプリでは1ページあたり6つのニュースタイトルが表示されるため、1ページにかける時間は平均で約2秒、最長でも6秒に1回はページを繰っている計算になります。
このように数字で言うと早いように感じるかもしれません。でも意外とそうでもないんです。みなさんも日々このスピードで情報を処理しているはずですから。
本屋さんで、読者が1冊の本を認識する時間は何秒でしょうか? たった0.3秒です。人が書店で本の背表紙を眺めるとき、3秒で10冊くらい確認しています。本1冊のタイトルが頭の中に入ってくる時間は、たったの0.3秒です。
出典:ベストセラー本を生み出す「タイトル」には、秘密があった! | 本を中心としたニュースサイト「ビーカイブ」
ところで、ここで1つだけやっているポイントがあります。
あえて扱うトピックが重複しそうなニュースソースを複数RSSに登録しておくことです。
たとえば
など。
普通なら同じようなニュースを流すソースならまとめちゃえ、と思いますよね。
でも、あえてそれをしません。なぜならば、同じニュースでもメディアによって異なるキーワードをタイトルにピックアップする可能性があるからです。
Aというワードには反応しなくても、Bならば目に止まる。そういうことってありますよね。
たとえばこちらのニュースをご覧ください。いずれも、ソフトバンクの副社長であるアローラ氏が退任したことを伝えるものです。
- ソフトバンク、アローラ氏「突如退任」の衝撃 →ふーん
- 巨額報酬で話題のアローラ副社長が退任へ ソフトバンク →巨額報酬?ちょっと気になるけど、よくある役員報酬へのバッシングか
- 孫社長「悩んでさらに毛が抜けた」 “後継者”アローラ氏退任の理由を語る →毛が!?読むしかねー!
という感じ。
頭の中でもわっと気になっているキーワードが含まれるニュースを漏れなくチェックするには手を変え品を変えのインプットが有効なのです。
当然、気になるキーワードをすべて書き出せるのであればそのキーワードでフィルタしたGoogle Newsを熟読する方がいいですが、ぼくは気になるワードの増減が激しいので、その方法はあいませんでした。
仕分けたニュースを読む
次に仕分け済のニュースの本文を読んでいきます。
このとき、読むスピード&品質アップのために気をつけているポイントが2つあります。
1つ目は、タイトルから「きっとこんなニュースだろうな」と仮説を立て、その内容を検証するようにザッピングするです。
スキャンするといった方が正しいかもしれません。仮説が間違っていることがわかった段階ではじめて「読み込み」を始めます。
ぼくの場合「選ぶ」の段階で読むべきニュースは20~30個くらいは出るので、全部読み込んでいると時間がなくなってしまうんですよね・・・。
2つ目は、ニュース内で引用されている1次情報に目を向けるです。
ニュース記事には記者の理解がかぶさっている場合があります。インタビューや講演レポート記事の場合は特にその傾向が顕著なため、発言者本人の言葉には必ず目を通します。
ニュースなので事実と意見はなるべく分けて書いていると思うのですが、念のため。
シェアしたいと思ったニュースをシェアする
最後はシェアです。シェアする際のポイントはなにもありせん。
好きな場所に好きなようにシェアするだけです。
ぼくの場合は、思考整理の脳トレを兼ねて、内容をサマリしてシェアしています。
わざわざFeedlyからPocketに送るもうひとつの理由
さて、読む記事を一度Pocketに送っておくのは、「仕分ける」と「読む」を分ける以外にもう一つ理由があります。
Pocketを自分のネタ帳にするためです。
自分が過去に仕分け、読んだ記事とは、つまり自分が重要or役に立つと思った情報です。
それを活かさない手はありません。一箇所に集めて、検索もできる状態にしておくだけで、自分だけのネタ帳ができあがります。
ぼくの場合はITやデジタルのトレンド記事が集まるので、
- デジタルトレンドの話を社内報に書く
- クライアントにIT技術動向のの話をする
− 気になるニュースをブログに書く
などといった場合のネタ元として非常に重宝しています。
まとめ:FeedlyとPocketでフローもストックも手に入れる
というわけで、FeedlyとPocketでニュースを高速処理するついでにネタ帳もゲットしちゃおうというお話でした。
ニュース見出しを大量に処理するのは誰でもやっていることですし、仮説をもって情報をスキャニングするように読むスキルはコンサル業界では1年目の新入社員に叩き込むものだったりします。
そのため、少し訓練すれば+FeedlyととPocketというツールを使えれば、1時間800件のニュースに目を通すのはあまり難しいことではありません。
少しの練習を通じて、情報通になってしまいましょう。
今回は以上です。
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