こんにちは、NAEです。
いわゆるライフハックとよばれるものは、一般法則のようでいて、実は書いている人の主観が色濃くあらわれることが多いです。
そんな玉石混交なライフハックの洪水のなかで「自分にあうもの」を見つけるためにはどうすればいいのか。
今回はそんなお話。
ライフハックは個人の経験を法則っぽく言いかえただけ
まずはじめに、こちらをご覧ください。キュレーションサイト「Welq」を対象に「イライラ 解消 方法」で検索してヒットした記事たちです。
- 【ストレス解消法 20選!】 ストレスになりやすい6個の思考パターンと20の対策|WELQ [ウェルク]
- 情緒不安定の5つの原因と対策!心の不安を解消する秘策は身体…?|WELQ [ウェルク]
- [女性必見]ダイエット中のイライラがとまらない…5つの原因と解消法まとめ|WELQ [ウェルク]
- 感情のコントロールが出来ない7つの原因!対処方法4つを公開します!|WELQ [ウェルク]
さて、これらの記事の内容を見てみると、えてしてキュレーターの考えや個別の経験を一般化して法則っぽく書いている感がにじみ出ているように見えるんですよね。
ライフハックを書いてくださいと言われて頑張って一般論を集めた上でライフハックっぽくしてみました、みたいな。
なんてイジワル言ってみましたが、Welqに限らずライフハックってみんなそんなもんです。
人間という超複雑で多様性きわまりないものに対し、全員に効く方程式的なライフハックなんてありっこない
そう考えるほうが自然だとは思いませんか。
中には逆を言うライフハックもある
たとえば世にあふれるライフハックの中には、同じトピックに対して真逆のことを言っているものだってあるんです。
- 睡眠・早起き
- 瞑想
- 運動
- 野菜
どうでしょうか。いかにライフハックが主観にまみれているかがおわかりかと思います。
ぼくたちはとてもラッキーな時代に生きています。Googleで検索するとさまざまなライフハックにすぐさま触れることができるんですから。
一方、選択肢が多いほど選べないのが人間というもの。そして目の前にずらっと並んだのは、主観にまみれ、不確かで、自分に効くかがわからないライフハックの数々。
こんなとき、あなたはどうすればいいのでしょうか。
自分にあったライフハックの選び方とは
ライフハックには2つの側面があります。
- 対症療法
- 根本解決
対症療法は、今まさに起こっているマイナスなものをゼロまたはプラスにもっていくもの。根本解決はマイナスを作り出したそもそもの原因をつぶすものです。
ティッシュで鼻水を拭うのが対症療法、そもそも風邪を治すべく薬をのむのが根本解決、というイメージです。
ここでは根本解決を目指すライフハックを前提に話を進めます。
自分の悩みの根っこをつかむ
たとえば「イライラする」という悩み。これはいま起こって症状であって、根本原因ではありません。
- なんで自分は今イライラしているのか?
- イライラの引き金をひいたできごとはなにか?
- そのとき自分の内側になにがおきたのか?
- 引き金の正体はなんなのか?
こういった深掘り質問(内省)を通じて自分の悩みを引き起こしたもの整理していきます。
そうして根っこの部分に迫っていき、自分の悩みの正体をとらえていきます。
そこに自分がイラつく原因、こころの仕組みがあるはずだからです。
悩みの根っこを正確に言葉で表現する
つぎに悩みの根っこを正確に言葉で表現します。ここが一番の頑張りどころ。
- なんとなくイラつく
- わけわかんないけどムカつく
- とにかく気分が悪い
のようなレベルの表現では、なんの対処もしようがありませんよね。
言葉で表現するとは、その正体を考え、明らかにすることです
この話は、「内なる言葉の解像度」としてこちらの記事でも触れています。
自分だけのライフハックを探し、作る
ここまでくれば、あとはあふれかえるライフハックのカタログから「信頼できるもの」「効くもの」を選べばよいでしょう。
悩みが正確な言葉で表現されているんですから、どんなワードで検索すべきか明らかなはずです。
もしピンポイントのものが見つからないなら、すこしぼかした別の言葉で検索することもできます。
このようなアプローチで検索した結果は、表面的な悩み(症状)をそのままググったときとは比べ物にならないほど高品質で「自分向け」になっているはず。
もしそれでもピンとくるものがなかったら?出てきたライフハックが主観的すぎて自分にマッチしなかったら?
そんなときは自分でライフハックを作ってしまえばいいんです。材料はいくらでも目の前に転がってるんですから、どうにでも料理できるはず。
- 組み合わせる
- 部分部分を入れかえる
- 自分の言葉で言いかえる
- 自分の過去の経験則をいれこむ
というより実は、ドンピシャのライフハックが見つかることはまれです。
ほとんどのライフハックは自分で料理しないと自分のものになりません。
ライフハックに答えはない。あるのは材料だけ
とどのつまり、
自分にピッタリのライフハックは自分で作るしかない
ということです。
たしかにインターネットのおかげで「悩みを検索すれば答えが出る」状態には近づいていると思います。
一番値段の安い格安SIMはどれ?今買い時のパソコンは?iPhone 7は買うべき?・・・ここらへんならまだわかりやすいですよね。
しかし、こと人に寄り添うトピックであるライフハックとなると話は別です。答えを求めたところで、そこにあるのは材料だけ。
- 自分にあった材料をどう見つけるのか → 悩みの深掘りと正確な表現
- 見つかった材料は信頼できるシロモノか → 情報の正しさや信頼性のみきわめ
- そいつらをどうやって料理するか → 考え、考えぬく力
これらが取り揃えられてはじめて、ライフハックは自分にとって意味があるものになるのではないでしょうか。
まとめ:考えよう。答えはある
以上、自分だけのライフハックの見つけかたでした。
本やネット、人からのアドバイスなど、ライフハックに救いを求め、ひたすら試し、自分にあうものを見つける。そういうアプローチもありだと思うんです。
しかし、探し続け、試し続け、それでも見つからなくて辛い時間が長引くくらいなら、いっそ腰をすえて自分用のものを考えてしまうほうがよっぽど早いことを、頭の片すみに入れておいていただければと思います。
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