ドリームボードをご存知ですか?
自分の夢を描いたボードを作り、毎日目にする場所に貼ることを通じて夢を叶えようというものです。
「作って貼っておくだけで夢が叶うなんて調子がよすぎて怪しいねえ!」と思うかもしれません。
しかし、ドリームボードが夢を叶えられるのには、ちゃんとした理由があります。
ドリームボードの特徴や使い方から、その根拠をひもといてみましょう。
ドリームボードとはなにか
ドリームボードとは、コルクボードや模造紙などに自分の夢をあらわす絵を貼ったコラージュです。ビジョンボードとも呼ばれています。
雑誌の切り抜きや印刷した画像など、なんでもいいので自分の夢を具現化している人やものをひたすら貼りつけていきます。
ドリームボードの実例は、Google画像検索で「ドリームボード」と検索すればたくさん出てきます。
ドリームボード財団という組織が存在するくらい、ドリームボードは有名なツールです。
ドリームボードが夢を叶えさせる理由
そんなドリームボードが夢を叶えさせてくれると言われているのには理由があります。
なりたい自分になる自分の行動をサポートをしてくれるんです。
- なりたい自分を超具体的にイメージさせてくれる
- 行動を継続するモチベーションアップに役立つ
- 夢に近づくための想定外のチャンスも活かせるようになる
1つずつ、見ていきましょう。
ドリームボードは夢を超具体化する
「あなたの夢はなんですか?」と聞かれたときに、あなたはどう答えますか?
なりたい自分を具体的にイメージできているひととできていない人、夢を叶えやすいのはどちらでしょうか。
「なりたい自分」は意外とぼんやりしている
なりたい自分は?と聞かれた時、多くのひとはなんとなく頭で思い浮かべたものをエイヤっと言葉にして答えると思います。
たとえば「サッカー選手になりたい」みたいな。
でもこれ、ものすごく抽象的なんです。いざ言葉で具体化しようとすると、それが結構難しい。
- どんな生活をしていますか?
- 普段着ているものは?
- 朝起きてまず何をする?
- まわりからどう思われていますか?
などなど、個別具体的に思い浮かべようとしたら意外と答えに詰まってしまうもの。
ドリームボード作りは、夢の具体化プロセス
そこで、絵や写真などビジュアルの力を借りて一気に具体化してしまうのがドリームボードです。
頭を使ってゼロから思い浮かべるより、絵や写真を元ネタにイマジネーションを広げるほうがはるかに簡単で、夢を叶えた自分の姿が具体化されやすいですよね。
なりたい自分を具体的に思い浮かべられるか。
これができるできないで、夢が叶う確率は大きく変わってきます。
具体的なイメージは具体的な行動に落ちやすい
なぜならば、行動なしに夢が叶うことはありえないからです。
目指す姿が具体的に思い浮かんでればいるほど、具体的な行動に落ちやすいと思いませんか?
先ほどの例で言えば・・・
どんな生活をしていますか?
→ 広い部屋に住んでいる
→ 物件探しをはじめよう
普段着ているものは?
→ 特売の安い服じゃない
→ あこがれのブランドの服を買おう
朝起きてまず何をする?
→ 朝日を浴びて背伸びをする
→ 二度寝はやめてすぐ起きよう
まわりからどう思われていますか?
→ 明るくて自信のある人
→ もっと声も胸も張ってみよう
少しだけですけど、夢に一歩近づいた気がしますよね。
これが具体的にイメージする力であり、ドリームボードはそのお手伝いをしてくれるんです。
ドリームボードは、モチベーションアップに役立つ
さて、夢を具体的に描いたなら次は行動に移す番です。
といっても、単に行動するだけでは足りません。行動を継続する必要があります。
人が変わるのは少しずつ。「やろう!」と思って踏み出した一歩でも、続けなければ変わらないんですよね。
そこで必要なのが、モチベーションアップです。
「なりたい自分を見る」というモチベーションアップ法
モチベーションを保つ方法のひとつが、なりたい自分を見ること。
夢が叶った自分の姿を再確認する。ゴールを意識づけると言ってもいいと思います。
夢を叶えるまでにはくつものハードルがあることでしょう。
ハードルを超えるモチベーションを保つには、なりたい自分を再確認することになります。
そのとき、「なりたい自分」が言葉で書いてあるとどうなるでしょうか。
1回1回言葉を理解し、頭の中でイマジネーションに変換しないといけません。
この手間がバカにならないほど面倒なんです。面倒なことはやりたくなくなるもの。
すると「なりたい自分」の確認がおっくうに思えてしまい、確認をやめてしまいます。
ドリームボードはパッと見で夢を再確認させる
一方、ドリームボードでは言葉より絵や写真をたくさん使います。
ボードを見た瞬間に自分のなりたい将来像がパッと頭に入ってくるんですね。
言葉を読み返すよりもはるかに早い。そのため夢を再確認する機会が増え、行動するためのモチベーションを保てる。
結果、夢の叶う確率が上がる、というわけです。
ドリームボードは想定外のチャンスを掴ませる
夢を叶える=なりたい自分を具体的にイメージして行動まで落とし、継続することである。
・・・という話をしました。
実はこのアプローチには2つのリスクがあります。
そしてドリームボードには、それらのリスクを解消する力があります。
行動をガッチリ決めにかかる人が陥りがちなリスク
では2つのリスクとはなんなのか?解説していきたいと思います。
行動そのものが目的化されるリスク
1つ目は行動そのものが目的化してしまうリスクです。
行動さえしていればなりたい自分になれる。行動さえしていれば・・・
このようにゴール地点を見ず「行動」にフォーカスし続けると、気がついたら別の場所にたどり着いてしまいます。
想定外のチャンスを逃すリスク
2つ目は想定外のチャンスを逃すリスクです。
To Doをこなすのに注力するあまり夢に対する意識づけが薄くなってしまう。
すると、いざ想定外のチャンスが訪れた時にパッと飛びつくことができません。
想定外のチャンスは夢を叶える近道です。しかし幸福の神様には前髪しかなく、一度逃がすともう掴めません。
「自分がやると決めたことがすべてで、それさえやっていれば夢は叶う。」
そう決めてかかってしまうのは、逆に可能性を狭めてしまうのです。
ドリームボードは「夢」を無意識に叩きこむ
この2つのリスクをドリームボードはどう解決するのか?
答えは、ドリームボードは将来像にフォーカスをあわさせ、その姿を潜在意識や価値観レベルで叩きこむからです。
目線を将来像にフォーカスさせてくれる
目指すべきはあくまで将来像であり、そこに至るまでの行動は手段にすぎません。
ドリームボードを作り、見返すという行動は、自分の目線を将来像にリセットしてくれるんです。
「なんで私はこんなことをやっているのか」と自省を促すことで、行動が目的化してしまった自分をサルベージしてくれます。
「なりたい自分」が価値観レベルで叩き込まれる
また日々ドリームボードを見ていると、おのずとなりたい自分の将来像が潜在意識や価値観に叩きこまれます。
価値観が変わればとっさの行動も変わるもの。想定外のチャンスが突然目の前にあらわれたときでも、夢に近づく選択ができるようになるのです。
なりたい自分になるために日々がんばりながらも、ジャンプアップの機会も一緒に狙うことができる。
いわゆる「引き寄せの法則」にもつながる考え方です。
ドリームボードの作り方
そんなドリームボードですが、コルクボード1つあればカンタンに作れます。模造紙でもOK。
ボードに貼る絵や写真など、使う素材も自由です。
新聞や雑誌の切り抜き、チラシに映ったモデルの写真、自分で撮った写真、ネットで拾った画像・・・
なりたい自分を表現するものならなんでも貼って大丈夫。
ドリームボードに表現するのはあなたの夢なんですから、それこそ夢いっぱいに作りこんでやりましょう!
考えるにあたり、名著「7つの習慣」にある次の言葉を参考にしてみるといいでしょう。
自分の葬式を想像しなさい。会場に集った人々に、どういう人だったと言ってほしいか。自分のどこを見てほしかったか。
すこし話が大きく感じられるかもしれません。
しかしどういう人になりたいかを、立場の異なるいろいろな人の目で考えてみることは自分の夢をイメージするヒントになります。
仕事の同僚や先輩、上司。いつも集まる親しい友人、たまに会うだけの疎遠な人。祖父母や両親、兄弟姉妹、自分の子供たち・・・
そんなまわりの人から見たとき、あなたはどんな人でありたいですか?
まとめ:ドリームボードを作ってみませんか
というわけで、ドリームボードで夢が叶う理由をひもといてみました。
ドリームボードは夢を超具体化し、簡単に再確認する環境を与え、潜在意識や価値観に染み込ませることで日々の行動を変える。
もし叶えたい夢があるなら、作ってみて損はないと思いますよ。
写真や素材を集めるのが面倒?
そんな人は、紙とペンだけで今からできるメモからはじめてみてはいかがでしょうか。
大事なのはドリームボードそのものではなく、夢が具体化・可視化され、潜在意識に叩き込めること。
ドリームボードは夢の表現の1つの方法にすぎません。
なんでもいいから夢をカタチに表す。それが夢を叶える最初の一歩なのですから。
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