仕事に熱中していると、時々ふと「プチ燃え尽き症候群」に陥ることはありませんか?
ぼくは不まじめでサボりがちな弱い人間なので、そういうことがよくあります。短距離走を走り切ってゴールテープを切った直後のように、頭の中が真っ白になって、ただただ呆然としてしまう。なんなら「このまま家に帰りたい」と思う時間が……。
本当の短距離走であれば、そのまましばらく座り込んで休んでもいいのかもしれません。なんなら倒れこんで空を見上げてもいいでしょう。
しかし仕事では違います。なるべく早く立ち上がり、次のゴールテープに向かって足を動かし進まなければなりません。家に帰っちゃいけないんです。
では、その空白に包まれてしまったとき、いかに自分を律し前を向かせられるのでしょうか。
原始的な方法ですが、ぼくはToDoリストを使っています。
計画する自分と、実行する自分
僕は計画する自分と実行する自分を明確に分けています。
計画する自分は、何をどの順番で行うか、どのくらいの本気度で駆け抜けるか、それだけを考える役割を担います。
実行する自分は、計画する自分が立てた計画に忠実に、ただただ目の前のタスクを消化していきます。
過去記事「未来の自分に仕事を振ると生産性があがるし気が楽になる」に書いたように、自分を二分したほうが生産性が上がるからです。
「プチ燃え尽き症候群」に陥るのは、実行する自分
走り切った後空白につつまれるのは、いつも実行する自分の方です。
実行する自分にとって目の前の仕事がすべてでです。コンピュータのプログラムのように、ただ手を動かし、処理をこなして、終わったら停止するのみ。
「判断」「伝達」「作業」、仕事のいずれの側面においても高い効率を求めるなら、その場その場で自分は仕事ロボットになったほうが効率がよい。
全力疾走して短時間で終わらせるのが最良だからこそ、短距離走を繰り返しているんです。
なので、1つ1つのタスクが完了したら「終わった感」「プチ燃え尽き症候群」になりがちなんです。
ToDoリストは「計画する自分」からの指南書
そんなとき、ぼくはToDoリストに立ち返ります。
ToDoリストは仕事のレシピ。「計画する自分」が「実行する自分」のためにしたためた指南書。次の道を照らしてくれるものです。
だから実行する自分にとってToDoリストとは、小さく燃え尽きてしまったときにこそサッと手に取り、次のタスクに目を向けるために使えるんです。
「小休止」は必要だが、長すぎるのは悪
もちろん、小さくといっても燃え尽きている以上、多少の休憩は必要です。
「息抜き」と称してTwitterやYouTubeを見る人もいるでしょうし、そういう時間も必要です。
しかし、立ち止まっている時間が長いほど、仕事全体の生産性が落ちるのもまた事実。
多少だったはずの休憩が15分休憩、20分休憩と長引いてしまっては意味がありません。
だからこそ「プチ燃え尽き症候群」に陥ったときは、なるべく早い段階でToDoリストに目をやっておく。心だけでも次のステップに備えておく。
そういう準備をすると、もっとずっと、次の走り出しが早くできるのではないでしょうか。
まとめ:ToDoリストで自分を律する
ToDoリストを、ただの「やらされ仕事のカタマリ」と捉える人も多いかと思います。
著書「無理難題」でも触れたとおり、ToDoリストには上司からのタスクがどんどん降ってくる企業内力学が働くからです。
とはいえ、実際それらToDoをより詳細な段取りに落とし、実行までやりきるのもまた自分自身。そこには常に「計画する自分」と「実行する自分」が存在します。
プチ燃え尽き症候群に陥った「実行する自分」を「計画する自分」が救い、律する。そのツールがToDoリストである……
そう考えると、ToDoリストをもっと自分のために使い倒せるのではないでしょうか。
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