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組織に所属するとは、負の歴史を背負うことである

たとえば「ぼくはNAE。外資コンサルです」と自己紹介したとする。

すると多くの場合、「高級取りで羽振りが良い」「合コン多くてチャラそう」「愛人とかいるんでしょ」といった印象を前提に話が進むことが極めて多い。

外資コンサルだけでない。国際線のCA、広告代理店、地方公務員、あらゆる職には「なんとなくのイメージ」があり、第一印象はそれに左右される。

 

これは所属する企業も同じ。たとえば電通であれば、例の痛ましい自殺事件の影響で、「パワハラモラハラ当たり前のところにいて不自然に思わない人間」という印象を持たれてしまう。

企業だけではない。大学のサークル、地元のチーム、オンラインサロンなど、それぞれに「色」があるならば、所属する個人も「その色を選んだ人間である」と思われて仕方がない。

どれほど普段の発言や態度に自分の色を出そうとも、見る側は所属組織の色メガネであなたを見るものだ。

 

社会貢献に積極的な組織にいる人間は、「きみは社会貢献に興味があるんだね」と見られる。

炎上発言を繰り返す人間がリーダーである組織なら、「ああ、あなたは炎上師範に師事するような人間なのか」と見られる。

 

組織に所属すると、組織の力を活用できる一方、組織の背負うイメージや過去の歴史も負うことになる。

所属するとは、そういうことなのだ。

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