「出世コースから外れた」「万年平社員」など、昇進できない人をDisる言葉がありますね。
しかしこれらはもはや、時代遅れな概念の産物です。
なぜなら「出世を目指すべきだ」という価値観は、ただの固定観念だからです。
今回は「昇進しない選択肢」について、お話します。
昇進したい人はすればいい
会社で仕事を頑張る。成果を出す。結果、より多くの権限を与えられ、スケールの大きな仕事ができる。あわせて給料も増えていき、承認欲求も満たさせる。
とてもすばらしいことだと思います。それに、大きな仕事をしたい人が昇進を目指せる&実現できる環境は、恵まれていると言えるでしょう。
しかし、全員が全員「出世街道」を望んでいるわけではありません。「みんなきっと昇進したいはずだ」と思うのは、間違いです。
昇進はあくまで、仕事で裁量がほしい、もっと大きな仕事がしたい、もっと高い給料がほしい・・・そう思っている人が目指せばいいものであって、全員の共通目標ではありません。
昇進したくない人は、しなくてもいい
逆に、高い給料や大きな仕事には憧れるものの、そこまで仕事にリソースをかけたくもない・・・という人もいるでしょう。
- 仕事は人生の一部でしかない
- 仕事に時間をかけるより大事な人と過ごしたい
- 仕事は、趣味を楽しむお金を稼ぐ手段である
このような考え方の人にとって、仕事での昇進は「望まざるもの」な可能性は高いでしょう。
立場が高くなり、責任が増えるとともに心の余裕がなくなり、私生活を楽しむ時間は奪われていき、人生が楽しく感じられなくなる・・・
そう思う人にとって「あえて昇進しない」は正しいんです。
昇進はただの「マッチング」にすぎない
つまり昇進はあくまで選択肢のひとつ。昇進によるバランスの変化が、個々人の志向とマッチするかだけが問題のはずです。
昇進に伴う仕事バランスの変化が個々人の志向とマッチしなかった場合、会社もその人も不幸なだけでしょう。
バランスを失った仕事をしていると、成果は出にくいものですし、本人の心身にも無理が生じるからです。
就活や転職と同じく、昇進はマッチングです。
本人の志向とアンマッチしているにもかかわらず、会社の事情で昇進を強要したり、「万年平社員は恥」「出世コースを外れたダメ人間」など揶揄するのは、不幸しか呼びません。
まとめ:昇進しない選択肢もあることを知ろう
昇進を目指すのが自由なら、昇進しないのも自由です。
あなたの上司やお偉いさんは、自分が昇進して成功してきたからこそ「昇進を目指すのこそ正しい」と思っているだけ。
これは単なる「生存者バイアス」に過ぎません。彼らの言っていることはあくまで彼らなりの正しさであって、あなたにとって正しいとは限らないのです。
より大きな仕事をするほうが幸せなのか。仕事はそこそこに人生を楽しむほうが幸せなのか。
いま一度、自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
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