思考してるときこそ最高に生産的な時間だと思っています、NAEです。
思考の品質は成果の品質に直結します。そして思考の幅や深さはより高い集中力がもたらします。
でもそもそも、思考の集中力ってどう上げればいいのか?
ということで今回は、思考の集中力を高めるためにまっさきに叩き切るべき3つの煩悩源についてお話してみたいと思います。
五感を切る
まず手始めに、五感を切ります。無駄なインプットは雑念の元だからです。
特に視覚と聴覚はとても敏感なので優先的に切りにかかります。
なにか動くものが視界に入るだけで、なにか気になるワードが耳に入るだけで、一気にそちらに気が取られてしまうからです。
試しに一度、アイマスクと耳栓をして考えにふけってみてください。一気に思考が進むと思います。
もし可能なら、他人から話しかけられない集中スペースで一人思考に没入するのが最善です。
とはいえ、仕事中にアイマスクと耳栓なんてできません。
その場合は下記2点、意識してみてください。
- 視覚や聴覚をできるかぎり自分に向ける
- 視覚や聴覚を奪う要素をできる限り減らす
1点目ならたとえば、紙とペンだけで頭のなかで一人で喋りながら図や文字をひたすら書く。
2点目ならたとえば、パソコンであればツールバーやステータスバーを非表示にする。
ちょっとした工夫ですが、それだけでも格段に集中力が高まります。
ネットを切る
次に、ネットを切ります。
ネットは便利さのかわりに時間と集中力を根こそぎ略奪する逆賊だからです。
TwitterのタイムラインやFeedlyのRSSを追いはじめると、いつのまにか5分、10分、20分…
「業務の範囲内だから」とメールをちょくちょくチェックするのも非効率の極み。
貴重なスキマ時間を奪っていくネットは断舎離して然るべきです。
パソコンだけではありません。常時ネットにつながっており通知を送りまくるスマホは、集中力という点からは毒のカタマリと呼ぶべきです。
スマホは見える場所に置いておくだけでも無意識に集中力を奪います。
思考の集中力を高めたければ、スマホはカバンの中にぶち込みましょう。
時間を切る
次に、時間を切ります。
「このトピックについて考える時間はXX分!」と決め、時間がきた時点の結論を成果物としてまとめてしまいます。
思考の時間が長引いて脳みそが疲れるほど、雑念や煩悩が入り込んでくるもの。
短時間がガガッと考えきってしまうほうが、時間単位の思考量は高いと言えます。
電車の中だと集中力があがるのは良い例でしょう。
これは単に時間を切ると集中力が高まりやすい「期末テスト効果」だけを指すものではありません。
二八の法則というものがありますよね。8割の成果は2割の労力で生み出されているという経験則です。
参考 パレートの法則(2:8の法則) | マーケティング用語集 | シナジーマーケティング株式会社 SynergyMarketing
これ、思考もだいたい同じなんですよね。
最初の2割の時間でゴリッと考えた結果は、多くの場合その時点の最善解になっているものです。
集中力を高めた濃厚な時間、生産性は最高に高まっていくでしょう。
もし残りの8割の時間で解が変わったとしたら、それは単なるインプット不足です。
さらに言うと、もしインプット作業まで含めて「思考時間」と定義しているとしたら、そもそも間違っています。
知的生産はインプット→プロセス→アウトプットからなっており、思考はプロセスに、インプット集めは単なる事前調査だからです。
そのため「思考」という点では、時間を区切ったうえで、
- 最初の2割で方向性を決める
- 残りの8割で肉付けする
- 絶対に手戻らない
くらいの意識でいるほうが、はるかに思考の質は高まると思います。
高出力で走り切らざるをえなえない環境を作る
五感を切り、ネットを切り、時間を切る。
そうすると自然と「高出力で走り切らざるをえない環境」ができあがります。
短距離走のスプリントを何度も繰り返すことをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
Done is better than perfectという言葉がありますよね。
100点の品質を目指すより仕事を終わらせることが大事だという、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグの言葉です。
一方で「ニッポン品質」が価値観レベルでしみついているぼくたちは、気を抜くと過剰品質地獄に陥りがち。
本来、仕事とは限られた時間と労力で求められる最低限の品質の成果を出すことであるはずです。
時間をかけて成果を質を無駄に高めるより、集中力を高めて「無理矢理にでも走りきる」方向に振る方が、ぼくたちにとってちょうどいいのではないでしょうか。
まとめ:思考の集中力は、削ぎ落とすことで高めよう
というわけで「思考の集中力を高めるために叩き切るべき3つの煩悩源」というテーマで書いてみました。
実はこの文章も、本記事で紹介した手法を使って、手戻り一切なしでガガッと書き上げています。
思考の一点集中でどんどんアウトプットしていきましょう!
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