上司のいる人が必ず通る道、資料レビュー。
そこで少なからず暴言まがいの言葉を吐くヤツがいます。
クラッシャー上司です。
クラッシャー上司は、部下をネチネチ責め潰し続けながら社内でのさばる厄介者です。
そんな人のチームに入って潰されかけたことがぼくも何度もありました。
今回は、そんなクラッシャー上司から資料レビューで受けたパワハラ暴言系クソレビューコメント10選をご紹介します。
あわせて、それに耐える中で培ってきた自己防衛方法も共有します。
上司からのパワハラや暴言にお悩みの方の役に立てればと思います。
クラッシャー上司とは
クラッシャー上司とは、一言で言うと心はお子ちゃまのパワハラヤローです。
クラッシャー上司(クラッシャーじょうし)とは、労働問題にまつわる用語の1つ。気分の浮き沈みが激しく、部下のミスを執拗に責め、あるいは暴言を吐いたりして次々に部下を鬱と休職や退職に追い込むなど、その言動で部下を次々と潰してしまう上司のことを指す
立場が上のわりに器が小さく、部下を激詰しては潰していく。
しかし当の本人は「あいつはただの弱い人間だ」とそしらぬ顔。
仕事がデキる場合が多く、会社的にその人を追い出す判断が難しい点がとても厄介。
そうして本人はどんどん増長していき、部下たちは疲弊して潰されていく……
これがクラッシャー上司です。
クラッシャー上司の暴言系クソレビューコメント10選
そんなクラッシャー上司にぼくも何度かあたりました。
- 夜12時過ぎに電話越しで1時間ほど激詰めしてくる
- 納得する返事が出るまで「で?」「なんで?」を繰り返す
- 「で、今言ったこと明日の朝までに直すんだよね?(@夜中1時)」
そんな中飛び出した、暴言系クソレビューコメント10選がこちらです。
1. デザインが最悪
入社2年目、当時の上司がぼくの初めてのパワポをチラ見した直後に放った一言です。
「このオブジェクト角が丸い理由がわからん」
「色がデフォルトってセンスないよね」
などの亜種もあります。
2. 構成がクソ
同じ上司が同じパワポに放った一言です。
「デザインも最悪だけど、よく見たら構成がクソじゃん」
そこまで言うか……と思いきや、その後に
「言いたいこととレイアウトがちぐはぐでなにを表現してるかわからない」
と納得できる指摘が続きました。
これはまだ良いほうです。
3. イメージと全然違う
別の上司から「こんな感じでよしなに資料作って」と箇条書きを渡され、取り急ぎ書いた資料のレビューで放たれた一言です。
箇条書きからあなたの頭の中を想像するなんて無理です。ぼくはエスパーじゃないんだから……
この件、下記記事でも詳しく書いています。
4. 1秒でダメだとわかる
上司と一緒に怖いお偉いさんへ資料を出したときに放たれた一言。
デザインが悪いのか構成が悪いのかわかりませんが、なんだかダメらしいです。
次の一言は「もっとちゃんと書いて」。
結局なにがダメなのか、どうすればOKなのか明らかになることはありませんでした。
まさにサンドバッグになった気分でした。
5. 本当に考えて作ったの?
「デザインが最悪」「構成がクソ」と同じ上司によるガチな一言。
表現や構成といった見せ方のレベルではなく、書いてある内容そのものがクソだと。
若手時代のぼくはもう平謝りしかできませんでした。
「いいからもっかい考えて持ってきて」
そして残業へ……
6. 存在意義が全くわからない
陸軍軍曹みたいな見た目の上司に言われた一言。
口は笑っていた彼ですが、眉間のシワと目のピクつきがぼくに悟らせました。
「なにか言い返した瞬間、ペーストになるまですり潰される」と……
7. かけた時間返せってレベル
ノーバリューでごめんなさい。
ノーバリューコンサルタントでごめんなさい。
そんな若手時代を乗り越えて、今のぼくがあります。
8. 脳みそ腐ってるとしか思えない
もはや資料レビューとかそういう次元ではありません。
完全に人格攻撃です。
役員向け報告資料なので厳しいレビューは覚悟していました。
しかしここまで言われると「本当にこんなこと言う人いるんだ」と逆にどうでもよくなったことをよく覚えています。
9. ○んだほうがいい
例の陸軍軍曹の再登場です。
「この資料の存在意義がわからない」
からの
「こんなの作るなら○んだほうがいい」
のコンボです。
攻撃対象が資料から人に移るその瞬間を、これほどまで明確に見られたのはむしろラッキーだったのかもしれません。
10. 紙飛行機にしたらよく飛びそう
この資料には物理的な紙としての価値しかない。転じて、資料の中身には1ミリも価値がない。……と、皮肉たっぷりに言ったもの。
実はこれ、コンサル業で語り継がれる伝説のクソレビューコメントです。
パワハラモラハラ当たり前時代に使われていたものだそうですが、今の時代にそぐわないのは明らか。
にもかかわらず、「伝説」に感化されたクラッシャー上司が本当に使いやがるんです。このご時世にですよ。
ぼくは言葉だけで済みましたが、中には本当に印刷した資料をその場で紙飛行機にして飛ばされた人もいます。
「ほーら見たか?よく飛ぶだろ?」の一言とともに……
クラッシャー上司の暴言系クソレビューコメントへの対処ステップ
書いていて悲しくなってきました!
が、こういうクソレビューにもちゃんと対応方法があるんです。
ぼくが個人的にやってきた、自己防衛効果の高い方法をご紹介します。
1. レビューコメントの対象を識別する
まず、レビューコメントの対象を次の4つに分類します。
- 表現系(デザインが最悪、構成がクソ等)
- 内容系(本当に考えたの?等)
- 目的系(存在意義がわからない、等)
- 人格系(脳みそ腐ってる、○んだほうがいい等)
2. 分類別に対応スタンスを決める
次に、分類別に対応スタンスを決めます。
- 表現系、内容系:
資料そのものが悪いので、代案や足りない内容を聞く - 目的系:
知識不足が原因なので、踏まえるべき前提を聞く - 人格系:
聞く価値がないので、無視する
表現系、内容系は単に資料の良し悪しの問題です。素直に代案を聞きましょう。
目的系の多くは、想定読者を捉えていない、仕事全体の文脈を捉えていないなど、背景知識不足が原因です。上司視点で踏まえるべき前提が欠けていたなら、素直に聞きましょう。
人格系は無視します。「こいつはこういう人間なんだクソッタレ」と心のなかで見下してやればOKです。
3. バカのふりをして機械的に代案を聞く
次に、バカのふりをして機械的に代案を聞きます。
言葉が辛辣すぎてムカついているかもしれませんが、ここで言い返すと火に油です。
「では教えてください。どうすべきだと思いますか?」とロボットのように質問しましょう。
仮に「自分で考えろ」と言われてもひるまずに聞きましょう。
何度聞いても代案が出てこない場合、そもそもそいつは代案なんて持っていません。
4. 機械的に対応を行う
仮に代案が出てきたなら、言われたことを漏れなく、かつ機械的に反映します。
そしてもし次のレビューでダメ出しを食らったなら
「あなたの指摘通りに反映したんですが……」
「これでダメなら自分では手におえないので、この資料巻き取ってもらえませんか?」
と、投げてしまいましょう。
これで人事評価にバッテンがつこうが知ったこっちゃありません。
マジメにつきあって潰されて病院送りになるよりはマシでしょう。
5. 暴言の件を「上司の上司」に報告する
最後に忘れてはならないのがチクりです。
クラッシャー上司のさらに上司に、受けた暴言の数々をそのまま報告します。
仮にクソレビューが原因で深夜残業が続くなら、それもあわせて報告します。
なにも気にせず、機械的に、です。
「どうせ言っても無駄だろ……」「報復が怖いし……」と思うかもしれません。
でも、言わなければなにも変わらないんですよ?
報復されたら辞めればいいでしょう。このご時世、会社に執着する必要なんてありません。
それに報告しなくともいずれは潰されて病院送りなんです。ただ潰されるよりなにかアクションを取りましょう。
クラッシャー上司はサルだと思え
ぼくの経験から言えるのは、クラッシャー上司は感情的でなにも考えていないサルだということです。
そもそもレビューとは、あるべき姿や満たすべき条件(ToBe像)を考慮して、足りない部分を指摘するものです。
しかし、クラッシャー上司が激しく詰めてくる場合、たいてい彼の頭のなかにToBe像はありません。
「キツく絞れば何か出るだろう」という意識だけで詰めてきているにすぎないのです。
つまりクラッシャー上司によるクソレビューは単なる丸投げであり、感情的なたわごとなのです。
そんなものにマジメに対応して心をすり減らすなんて無駄ですのでやめましょう。
対応フローを決め、機械的に判断・行動することを強く、強くおすすめします。
まとめ:クラッシャー上司は過去の遺物になれ
以上、クラッシャー上司から受けた暴言クソレビューコメントとその対処法をお話しました。
ただ、今回ご紹介した暴言クソレビューコメントをぼくが受けたのは5年以上前の話です。
今はパワハラ・モラハラ禁止の社内教育がしっかりしてきましたし、下記記事のように救われる言葉をかけてくれる人も増えてきました。
この調子でクラッシャー上司が過去の遺物になることを強く願います。
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